家族や親戚で集まる機会が増える年末年始。
子どもから高齢の方までが集まると、どのようなメニューを用意するとよいのか、悩むこともありますよね。
今回はそんなときにぴったりの「えびのふんわりミニ春巻き」のレシピを紹介します。
幅広い年代の方が楽しめるレシピですので、ぜひお試しください。
高齢の方が食べづらい食材を食べやすくするコツ
年齢を重ねると、噛む力や飲み込む力が低下してきて、食べづらさを感じることがあります。
高齢の方の食事の準備をする際に、ちょっとした知識を身につけておくと、誰もがおいしく同じメニューを楽しめますよ。
高齢の方が食べづらい食材の例と、食べやすくするコツを紹介します。
パサパサするもの
パサパサするものは、口の中で唾液が十分にないと飲み込みづらい食材です。
加齢により唾液の分泌量が低下することから、喉に引っかかったり、むせてしまったりすることがあります。
下記のようなパサパサする食材は、水分の多いメニューにしたり、別の食材に変えたりすると食べやすくなります。
パサパサする食材の例 | 食べやすくする工夫 (または食べやすい食材の例) |
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パン | フレンチトーストにする ご飯メニューにする |
ゆで卵 | 卵焼きやオムレツにする |
鶏ささみ | 鶏もも肉にする 叩いてハンバーグやつくねにする |
焼き魚 | 煮魚にする あんをかける |
クッキー | プリンやゼリーにする |
噛みきりにくいもの
噛む力が低下してきた高齢の方にとって、噛み切りにくいものも食べづらい食材です。
噛みづらいものばかりだと、食事の量が低下してしまう心配もあります。
個人の噛む力にあわせて、調理法を工夫するか、食べやすい食材を選ぶようにしましょう。
噛みきりにくい食材の例 | 食べやすくする工夫 (または食べやすい食材の例) |
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こんにゃく | 糸こんにゃく(しらたき)にする |
わかめ、海苔 | 細かく刻む 刻み海苔を使う |
いか、たこ、えび | 細かく刻む すり身にする |
トマトの皮 | 湯むきして皮を除く 加熱する |
硬いもの
噛みきりにくいものと同じく、硬いものも食べづらさを感じることの多い食材です。
しっかり噛めないまま飲み込んでしまうと「誤嚥(主に食べ物が誤って気管に入ること)」や窒息を起こす恐れがあります。なるべく避けるか、工夫をして食べやすくしましょう。
硬い食材の例 | 食べやすくする工夫 (または食べやすい食材の例) |
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ごぼう、たけのこなどの 繊維の多い野菜 | 繊維を断つように切る 細かく刻む |
厚みのある肉 | 薄切りのバラ肉などのやわらかい肉にする 叩いて肉団子やつくねにする |
えびのふんわりミニ春巻きのレシピ
年末年始に家族みんなで楽しめる「えびのふんわりミニ春巻き」のレシピを紹介します。
そのままでは弾力があって噛みづらいえびは、細かく刻むことで食べやすくなります。
はんぺんをあわせるので、ふわふわに。
高齢の方が食べやすいだけでなく、お子さんにも喜ばれるメニューです。
水分が出にくい食材を使うので、時間が経ってもべちゃっとしにくいのがうれしいポイントです。
ミニサイズで見た目も可愛らしく、持ち寄りやパーティーメニューにぴったりです。
春巻きの皮に包んだ状態で冷蔵保存しておき、食べる直前に揚げるのもよいですよ。
それでは作り方を紹介します。
えびのふんわりミニ春巻きの作り方
<材料(10個分)>
・むきえび…100g
・はんぺん…1枚(約110g)
・片栗粉…大さじ1
・塩…少々
・こしょう…少々
・春巻きの皮…5枚
・小麦粉…小さじ2
・水…小さじ1
・サラダ油…適量
<作り方>
1.むきえびは背ワタを取り、粗く刻む。春巻きの皮は斜め2等分にする。
小麦粉と水をあわせ、水溶き小麦粉を作る。
2.ボウルにはんぺんを手でつぶしながら入れ、むきえび、片栗粉、塩、こしょうを加えてよく混ぜ合わせる。
3.春巻きの皮を広げ、10等分にした2を手前に広げてのせる。
4.手前を折りたたんでから両端を折りたたみ、くるくると巻いて、端を水溶き小麦粉でとめる。
同様の手順で残り9個分を作る。
5.フライパンにサラダ油を入れて160度に熱し、上下を返しながら5分ほど、こんがりとするまで揚げて、よく油を切る。
<ポイント>
高温で揚げると、皮の表面に気泡ができやすくなるため、低温でじっくり揚げるようにしましょう。
パリっとした皮が食べづらい場合は、揚げてすぐにラップをかけておくと、しっとりして食べやすくなります。
子どもはマヨネーズやケチャップをつけて、大人はポン酢をつけて食べるのがおすすめです。
またチーズや大葉を入れるなど、アレンジも可能です。
ちょっとの工夫で、同じメニューを家族みんなで楽しもう!
食べづらい食材を把握して工夫をすると、同じメニューを家族みんなで楽しみやすくなります。
その方の食べられる力にあわせて、ぜひ工夫をしてみてくださいね。