秋から冬にかけて旬を迎えるさつまいも。栄養豊富で寒い時期の健康づくりに役立ってくれる食材です。
今回はさつまいもの注目すべき栄養素や成分と、さつまいもを使った簡単おかずレシピを紹介します。
免疫機能が整う!さつまいもに豊富な栄養素・成分
寒い時期を元気に過ごすには、免疫機能を整えることが大切です。
さつまいもは免疫機能の維持に役立つ栄養素や成分を豊富に含んでいます。
どのような特徴があるのか、詳しく見てみましょう。
・ビタミンC
さつまいもに含まれるビタミンCは、免疫機能の維持に関わる栄養素です。
ビタミンCは白血球に多く含まれることがわかっており、免疫機能が正常に働くために欠かせない役割があります。
またビタミンCは粘膜を健やかに保つために欠かせず、乾燥する時期の健康づくりに役立ってくれます。
通常、ビタミンCは熱で壊れやすいのですが、さつまいもに含まれるビタミンCはでんぷんで守られているため、加熱しても壊れにくいのが特徴です。
・アントシアニン
さつまいもの皮の部分には、色素成分であるアントシアニンが含まれます。
アントシアニンには抗酸化作用があり、免疫機能をサポートしてくれる役割があります。
ほかにも動脈硬化やがんの予防など、健康づくりを支えてくれる成分です。
・食物繊維・レジスタントスターチ
さつまいもには食物繊維とレジスタントスターチが含まれており、腸内環境を整えるのに役立ちます。
レジスタントスターチとは「難消化性でんぷん」ともいいます。
小腸で消化されづらく大腸まで届き、食物繊維と同様の働きをすることがわかっており、腸活によいとして注目されている成分です。
腸は免疫細胞の約7割が集まっているとされており、体内に侵入してきたウイルスや病原菌と戦っています。
腸内環境のバランスが整うことで、免疫機能がうまく働くようになることがわかっています。
さつまいもと鶏肉の甘辛炒めのレシピ
さつまいもを使った簡単おかず「さつまいもと鶏肉の甘辛炒め」のレシピを紹介します。
さつまいもは焼き芋やふかし芋、スイートポテトなどの定番メニュー以外にも、おかずにも大活躍してくれます。
皮ごと使うので、食物繊維やアントシアニンなどの体にうれしい成分もたっぷり。
簡単に作れて、作り置きやお弁当のおかずにもぴったりです。
・さつまいもと鶏肉の甘辛炒めの作り方
<材料(2人分)>
鶏もも肉…1枚
さつまいも…1/2本
塩、こしょう…少々
片栗粉…適量
サラダ油…適量
(A)しょうゆ…大さじ1と1/2
(A)みりん…大さじ1と1/2
(A)砂糖…大さじ1
いりごま(白)…適量
<作り方>
1.鶏肉は一口大に切り、塩、こしょうをふって片栗粉をまぶす。
さつまいもは皮付きのまま一口大の乱切りにし、水に約3分さらして軽く水気を切る。
2.耐熱ボウルに水気がついたままのさつまいもを入れ、ラップをして約3分加熱する。
3.フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、鶏肉を皮目を下にして並べる。
焼き色がついたら上下を返し、弱火にして4~5分ほど、中に火が通るまで焼く。
4.3に2を加えて中火で炒め合わせ、(A)を加えて煮絡める。器に盛り、いりごまをふる。
<ポイント>
さつまいもの大きさや電子レンジの機種により加熱時間が異なるため、様子を見ながら加熱してください。
元気の味方!さつまいもを上手に取り入れよう
さつまいもは豊富な栄養素・成分を含み、元気な毎日を支えてくれる食べ物です。
ただし、たくさん食べると糖質の摂りすぎにつながる恐れも。
さまざまな食べ物を取り入れて、バランスのよい食事を心がけましょう。