食べてより一層楽しむ、新茶のレシピ

5月は新茶が出回り、特にお茶がおいしいシーズンです。
なじみのあるホッとする味わいの緑茶は、おいしいだけでなく、うれしい魅力がたくさん。

どのような魅力があるのか、ぜひ知ってみましょう。
また飲むだけでなく食べてより一層楽しめる、新茶を使ったレシピを紹介します。

新茶の時期に知りたい!緑茶の魅力って?

新茶とは、その年に最初に摘み取られる新芽から作られるお茶のことです。
おおよそ4月から5月の時期にあたります。

新茶はテアニンといううまみ成分が多く、まろやかでコクのある味わいが特長です。
また健康面にもさまざまなメリットがあるので、詳しく見てみましょう。

・抗酸化作用

緑茶にはカテキンというポリフェノールの一種が含まれています。
カテキンには抗酸化作用があり、酸化ストレスから体を守ってくれます。

体が酸化ストレスにさらされると、老化やがん、動脈硬化、免疫機能の低下などさまざまな影響が起こる恐れがあります。
カテキンの抗酸化力は高いといわれるため、元気で若々しい体をキープするのに役立ってくれるでしょう。

・リラックス作用

緑茶のうまみ成分であるテアニンは、リラックス作用が期待される成分です。
緑茶を飲むとホッとするのは、このテアニンの作用が関わっているのではないかと考えられています。

疲れがたまったときやリフレッシュしたいときに、ぴったりのお茶です。

・健康づくりにぴったり

緑茶に含まれる茶カテキンには、体脂肪を減少しやすくする働きや、悪玉コレステロール、血糖値を改善する働きが期待されています。

実際に、緑茶を飲む量が1日1杯未満の方に比べて、1日3~4杯、または5杯以上摂取する方のほうが、心疾患や脳血管疾患、呼吸器疾患などにより死亡するリスクが低いという報告もあるほどです。(※)

このように緑茶にはさまざまなメリットが期待されているので、おいしく健康づくりをしたい方にぴったりのお茶といえますね。

※:国立がん研究センターがん対策研究所「緑茶摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について」

新茶を使ったいわしの梅煮のレシピ

さまざまな魅力のある緑茶。なかでもうまみたっぷりの新茶は、料理に使うと食材のおいしさをより引き立ててくれます。

今回は、新茶を使った「いわしの梅煮」のレシピを紹介します。
新茶を使っていわしを煮ることで、ふっくらと臭みがない仕上がりに。5月ごろから旬を迎える、いわしのおいしさをたっぷり味わえます。

もちろん、新茶でなくても緑茶でも作れます。新鮮ないわしが手に入ったら、ぜひお試しください。

・新茶を使ったいわしの梅煮の作り方

<材料(2人分)>
いわし…小4尾
梅干し…2個
しょうが…1片
(A)新茶(浸出液)…200ml
(A)酒…大さじ2
(A)しょうゆ…大さじ1
(A)みりん…大さじ1
(A)砂糖…大さじ1/2

<作り方>
1.いわしは頭を落とし、内臓を取り除いて流水でよく洗う。しょうがは薄切りにする。

2.フライパンに(A)、梅干し、しょうがを入れて煮立たせ、いわしを加える。

3.2が再び煮立ったらクッキングシートなどを使って落としぶたをし、沸騰が続くくらいの弱火で15~20分ほど煮る。煮ている途中でときどき煮汁を回しかける。
煮汁が3分の1くらいになるまで煮詰める。

<ポイント>
いわしは上下を返さずに煮るので、ときどき煮汁を回しかけるようにしてください。

この時期ならではの味わい深い新茶を楽しんで

新茶を楽しめるのは、1年のなかでも限られた時期だけです。
渋みや苦みが少なく、うまみたっぷりの新茶を、ぜひ飲んで、食べて、味わってください。