年末年始、つい食べすぎてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。しばらくは消化にやさしい食べ物やメニューを取り入れて、食べすぎで疲れた胃腸を休ませてあげましょう。
そこで今回は、消化にやさしい食べ物と、ホッと温まる胃腸にやさしいレシピを紹介します。
疲れた胃腸にうれしい!消化にやさしい食べ物
食べすぎの生活が続くと、胃腸も疲れ気味に。本格的な不調になる前に、消化にやさしい食べ物を取り入れるようにし、早めにケアを行いましょう。
消化にやさしい食べ物の例を紹介します。
卵
卵は消化にやさしいうえに栄養豊富な食べ物です。ビタミンCと食物繊維以外の栄養素をほぼすべて含むため「完全栄養食品」ともいわれています。食欲が低下していても栄養不足にならないために、ぜひ意識して取り入れたい食べ物です。
卵は生や固ゆでの状態より、半熟の状態のほうが消化にやさしいことがわかっています。雑炊やかきたま汁を作る際は、火を通しすぎないように加熱してみましょう。
繊維の少ない野菜
白菜、キャベツ、だいこん、にんじん、かぼちゃなどの野菜は、水分が多く、比較的繊維の少ない野菜です。消化に負担がかかりにくいため、野菜をとるならこのようなものを選んでみましょう。
反対に避けたいのは、ごぼう、れんこん、オクラ、たけのこ、きのこ、海藻などの繊維の多い食べ物です。消化に負担がかかりやすいため、胃腸が疲れているときは、避けたほうが安心です。 野菜は加熱することでやわらかくなり、さらに消化の負担を減らせます。煮物やスープなどの調理法を選んでみましょう。
ご飯・うどん・ロールパン
主食の中でも消化にやさしいのは、ご飯、うどん、食パン、ロールパンなどがあります。そのまま食べてもよいのですが、お粥にしたり、コトコト煮込んだりすると、さらに消化にやさしくなります。 パスタやラーメンなどの脂質が多くなりがちな主食は、消化の負担を減らしたいときは避けたほうがよいでしょう。
疲れた胃腸に!梅としょうがのれんこんすり流し汁のレシピ
疲れた胃腸にやさしく、寒い時期にぽかぽかと温まる、梅としょうがのれんこんすり流し汁のレシピを紹介します。
れんこんは昔から「滋養強壮によい」といわれ、スタミナをつけたいときに食べられてきた風習があります。すりおろすことで消化にやさしくなり、またでんぷんでとろみがつくため、飲み込みやすくなるのもうれしいポイントです。
また梅干しの酸味は、胃液の分泌を促して消化を助けてくれます。さらに、しょうがは体を温める作用があるといわれているため、寒い時期にぴったりです。
とろっとしたスープに、梅の酸味としょうがの風味がよいアクセントになり、ホッとする味わいです。
梅としょうがのれんこんすり流し汁の作り方
<材料(2人分)>
- れんこん…100g(約1/2節)
- しょうが…1片
- 梅干し…1個
- だし汁…300ml
- しょうゆ…少々
- 塩…適量
- 小ねぎ…適量
<作り方>
1.れんこんは皮をむいてすりおろす。しょうがは皮付きのまますりおろす。梅干しは種を取って包丁でたたく。
2.鍋にだし汁を沸かし、れんこんを入れる。再び煮立ったらしょうがと梅干しを3分の2量入れ、しょうゆ、塩を加えて味をととのえる。器に注ぎ、残りのしょうがと梅干しを載せ、小口切りにした小ねぎを散らす。
<ポイント>
梅干しの酸味や、しょうがの辛みが気になるときは、加熱したほうが気になりにくくなります。さらに胃腸を労わりたいときは、トッピングせずに加熱するようにしてみてください。
胃腸にやさしいメニューで元気に新年をスタートしよう!
体を労わる食べ物やメニューを選んで体調を整えて、元気に1年をスタートさせましょう。またしっかり休養を取るなど、体のケアも心がけてくださいね。