夏のたまった疲労回復に◎毎日食べたいおすすめ食材と簡単レシピ

暑い日が続くと、なかなかとれない疲れ。疲れが残っていると体調を崩す原因にもなるため、しっかりと対策しておきたいものです。夏のたまった疲労回復におすすめの食材にはどのようなものがあるのでしょうか?また疲れた体にうれしい簡単レシピを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

夏の疲労回復におすすめの食材

夏の疲れが気になるときは、食べ物選びを工夫してみましょう。毎日でも食べたい、おすすめ食材を紹介します。

1. 豚肉

豚肉はビタミンB1を含むため、夏におすすめの食材です。ビタミンB1は糖質の代謝に必要な栄養素で、不足するとうまくエネルギーを作り出せず、倦怠感の原因となることがあります。特に夏は食事が麺類に偏ったり、冷たいジュースやお酒を飲んだりと糖質の摂取量が多くなるため、ビタミンB1が不足しがちになります。

「食べれば食べるほど疲労回復」というわけにはいきませんが、豚肉はタンパク質や鉄など、体の調子を整えてくれる栄養素も摂れるため、疲れにくい体を作るのに役立ってくれます。鶏肉や牛肉に比べ、豚肉のビタミンB1含有量は9~11倍ほど。夏は肉類を選ぶなら、豚肉にするようにしてみましょう。

2. 鶏むね肉・カツオ

鶏むね肉・カツオなどに含まれる「イミダゾールペプチド」は、疲労回復に役立つ可能性があるとして、注目されている成分です。まだ研究が進められている成分なので、効果を期待しすぎるのは禁物ですが、鶏むね肉やカツオはタンパク質やビタミンB群などほかの栄養補給にもなるため、取り入れて損はない食べ物です。

また脂質が少なくさっぱりと食べられるため、胃腸の調子が整いにくいときにもよいでしょう。

3. パプリカ・ピーマン

パプリカやピーマンは、野菜の中でもビタミンCが豊富です。例えばパプリカ(赤)の100gあたりのビタミンC含有量は170mgで、同じ夏野菜であるトマトの11倍、なすの42.5倍もの量です。

ビタミンCは汗によって流れ出やすいビタミンであり、極端に不足すると疲労感の原因となります。美容にも役立つ栄養素のため、夏はしっかり補給したい栄養素です。

またパプリカの彩りのよさは食欲アップも助けてくれます。サラダや炒め物などさまざまなメニューに活躍してくれるため、ぜひ取り入れてみましょう。

4. 酢・レモン

酢やレモンに含まれるクエン酸は、疲労回復の効果が期待されている成分です。毎日続けてとることが大切といわれているため、普段から意識して取り入れてみましょう。

また酸味は食欲増進を助けてくれ、食欲がないときにも役立ちます。酢やレモン汁を常備しておき、料理に「ちょい足し」してみるとよいでしょう。

5. キムチ

キムチには唐辛子の成分であるカプサイシンを含みます。辛さが食欲アップを助けてくれるため、疲労回復のためのエネルギー補給に役立ちます。 キムチをそのまま食べるのもよいですが、炒めたりスープにしたりとアレンジしてもOKです。豚肉やピーマンと組み合わせると、ビタミン補給にもなるためおすすめです。

豚こまで作る簡単パプリカ酢豚のレシピ

夏のたまった疲労回復におすすめの「簡単パプリカ酢豚」のレシピを紹介します。ビタミンB1を含む豚肉、ビタミンCを含むパプリカ、クエン酸を含む酢を組み合わせた、まさに夏にぴったりのメニューです。

豚肉はこま切れ肉を丸めて作るので嚙み切りやすく、食べやすいのもうれしいポイントです。味付けは、家にある調味料3つだけで作れるので、とっても簡単に作れます。

それでは作り方を紹介します。

豚こまで作る簡単パプリカ酢豚の作り方

<材料(2人分)>

  • 豚こま切れ肉…200g
  • パプリカ(赤)…1/2個
  • パプリカ(黄)…1/2個
  • ピーマン…1個
  • 塩…少々
  • こしょう…少々
  • 片栗粉…適量
  • サラダ油…大さじ2
  • A
  • ケチャップ…大さじ2
  • ポン酢しょうゆ…大さじ2
  • 砂糖…小さじ2

<作り方>

  1. 豚肉は16等分にして丸め、塩、こしょうをふって片栗粉をまぶす。パプリカ、ピーマンは一口大の乱切りにする。

2.フライパンにサラダ油を入れて弱めの中火にかけ、豚肉を転がしながら焼く。

3.2の豚肉に火が通ったら余分な油をキッチンペーパーでふき取り、中火にしてパプリカ、ピーマンを加えてサッと炒める。Aを加えて炒め合わせる。

<ポイント>

パプリカとピーマンはサッと炒めるようにすると、シャキシャキとした食感を楽しめます。やわらかくしたいときは、弱火でじっくりと炒めるようにしましょう。

栄養たっぷりの食材で9月も元気に過ごそう

夏から秋にかけて元気に過ごすには、毎日バランスのよい食事を心がけることや、栄養たっぷりの食材を取り入れることが大切です。涼しくなるまであと少し。しっかり食べて残暑を乗り切りましょう。