突然父が倒れた! 父の全てを背負った日々を1人娘が振り返る vol.5
「これは介護なのか?」

こんにちは、エェコです。今回は父が倒れてから、ずっと思っていたことを描きました。
父が倒れた時は緊急事態宣言が行われるほどのコロナ禍。
入院中も施設に入所した時も面会禁止。身の回りの世話もできず、洗濯交換のみでした。

そんななかで芽生えた私自身に対する違和感…。

「これは介護なのか?」ということ…。

介護の話を聞くと「身体的介助」がほとんどです。
私はそれを何もしていない…。事務手続きのみと言っても過言ではない。
時期が時期だったのもありますが…そんな私の行為は「介護」と呼べるのか。
本当に介護している方々に失礼極まりないのでは…と思っていました。

それは父が亡くなった後も思っていて、ある時、高齢者施設の方に「介護大変でしたね」と言われて、ポロっと言ったんですよね。
「私は事務手続きしかやってないようなものだから介護と呼べるかどうか…」と。

でも施設の方ははっきり言ってくれました。
「あなたがお父さんにしていたことは介護ですよ」と。

「事務手続きっていっても、エェコさんは全て1人でやってたわけですよ?入退院受付、施設入所の手続き、実家終い…それに加えて生活保護の手続きまで…!」
「これを介護と呼ばずしてどうするんですか!」
「胸をはっていいですよ!」
と…。

それを聞いた瞬間、泣いちゃいました。
私…頑張って介護してたんだ…と。
それと同時に人と比べるのはよくない…これこそ失礼だと。
1話でも描きましたが「隣の芝生は青く見える」ですね。

みんなそれぞれの辛さがある介護…。
この漫画が私のように疑問を持って介護している方やしていた方の心に寄り添えたら…と思っています。