私も家族も癒す介護アロマの力 vol.4
体を優しく温める簡単アロマケア

高齢の親の手が冷たいと気づいた時

ある日、90代の母の手に触れた時、氷のように冷たい時がありました。
歩きづらい時や介助が必要な時は手を繋いだりしますが、あまり親の手に触れる機会はそう多くはないと思います。こんなに冷えていたのだと驚いた経験が何度かあります。

ご高齢の方は皮膚表面にある温度受容器の数が著しく減少しているそうです。
そのため本人は冷たさを感じず平気な顔をしていました。
また、一度お風呂に入っている時に、足腰が弱っているため、湯船から出られなくなった事があり、父が湯船から引っ張り出した事がありました。
それ以来、お風呂に入るのが面倒になったようで、数日に一度しか入らないにようになり、足もとても冷たかったです。

第2回目の記事でご紹介していますが、足浴(フットバス)も体を温めることができるので、お風呂に入るのが面倒になっているご高齢の方にはおすすめです。

母はアロマの香りが好きなので、香りも楽しみながら体を温めるために手浴をする事にしました。
手浴をするとみるみる血行がよくなり体全体もぽかぽかして、表情も和らぎます。
「いい匂いね~!」と会話も弾み、親子の絆も深まるのを感じます。
できる事はやってあげようという気持ちになり、親孝行ができる時間となりました。

冷えや乾燥肌におすすめの精油

精油にはそれぞれの効能や効果があります。冷えや乾燥肌におすすめの精油をご紹介します。

・ラベンダー シソ科
気持ちが落ち着きリラックスできます。傷などの回復を早めます。

・マンダリン ミカン科
オレンジよりも優しく穏やかな香りです。体を温め不安感を取り除き気持ちを明るくさせます。

・ローズウッド クスノキ科
フレッシュなローズ調の甘い香りで気分を穏やかにします。保湿作用が期待できます。

・ゼラニウム フウロソウ科
ハーブ調よりのフローラルな香りです。血行を促進し体を温める作用が期待できます。

じんわり手から温める手浴(ハンドバス)の方法

手浴はご自宅で簡単に実践できます。指先から手首の上までお湯で温める温浴法です。

手浴の効果:
1.精油の香りでリラックス効果を得られ精神面が落ち着きます。
2.皮膚を通して有効成分が血液やリンパ液に働きかけ体内に吸収されます。
3.血液の循環が良くなり体全体が温かくなります。
4.肩こりや首こりなど上半身の緊張を和らげます。

手浴の方法:
【準備品】
・洗面器や深めのボウルなどの容器
・お湯(やや熱めで40℃位)
・コップ(水を入れておく)
・タオル
・精油は合計1,2滴

【手浴の方法】
1.洗面器や深めのボウルに手首の上5㎝位までのお湯を入れます。
自身で事前に手を入れてお湯の温度を確認します。

2.精油を合計1,2滴入れてよくかき混ぜます。
手浴は精油の香りが直接鼻にあがってくるので少ない量で充分です。

3.手を静かに洗面器や深めのボウルに入れていただきます。その際に必ずお湯が熱くないか確認します。
高齢者は熱さに気付かない事があるので、熱い場合はコップの水を入れて差し水をします。

4.約10分~15分位温めます。

5.お湯がぬるくなってきたら手を取り出してタオルで拭いてあげます。

次回は手浴の後にさらに効果的なハンドトリートメントについてご紹介します。