高齢の母が手のしわを気にする毎日
90代の母は手のしわをいつも気にしていました。女性は何歳になっても美しさには気を使い、きれいでありたいと願うものです。
顔のしわも気になりますが、目にとまるのは顔よりも手を見る時間の方が多いですね。手を洗っている時やテレビを見ている合間に手をさすり、何か作業をしている時にも手に目がいきます。
ハンドトリートメントを実施後は香りの心地よさにうっとりして、両手を広げて嬉しそうな笑顔で満足しています。
家族に優しくタッチしてもらい、とてもゆっくりした一定したリズムで両手をマッサージすると眠くなるほど気持ちが良くなります。
さらにアロマテラピー効果で香りに包まれると気持ちが落ち着き、話も弾みます。
第4回目の記事でご紹介した手浴(ハンドバス)を行ってから、ハンドトリートメントを実施するとさらに体もぽかぽかと温まります。
乾燥肌や老化肌におすすめの精油
精油にはそれぞれの効能や効果があります。乾燥肌や老化肌におすすめの精油をご紹介します。
・ラベンダー シソ科
気持ちが落ち着きリラックスできます。傷などの回復を早めます。
・フランキンセンス(和名:乳香) カンラン科
「若返りのオイル」とも呼ばれ、老化した肌や乾燥肌に効果を期待できます。
・カモミールローマン キク科
リンゴのような甘い香りがすると言われ、保湿作用や肌荒れに効果が期待できます。
・オレンジスイート ミカン科
気持ちが明るくなり、乾燥肌の保湿作用が期待できます。
<おすすめブレンドレシピ>
◎ラベンダー2滴、ゼラニウム2滴
◎ラベンダー1滴、オレンジ3滴
◎フランキンセンス1滴、カモミールローマン3滴
◎フランキンセンス1滴、オレンジ3滴
・植物油について
スィートアーモンド油: 保湿作用や乾燥を防ぐ効果が期待できます。
ホホバ油:保湿作用や肌の柔軟性を守る効果が期待できます。
※信頼がおけるアロマ専門店で購入するのをおすすめします。上記以外の植物油もありますのでアロマ専門店でお尋ねください。
高齢の親のためのハンドトリートメントの方法
高齢のご家族にも簡単にできるハンドトリートメントの方法です。
ハンドトリートメントの効果:
1.精油の香りでリラックス効果を得られ精神面が落ち着きます。
2.皮膚を通して有効成分が血液やリンパ液に働きかけ体内に吸収されます。
3.血液の循環が良くなり体全体が温かくなります。
4.上半身の緊張を和らげます。
ハンドトリートメントの方法:
【準備品】
・ポンプタイプの遮光瓶(20m)
・植物油(スィートアーモンド油またはホホバ油)20ml
・精油合計4滴(好きな香りの精油を2種類まで選びます)
・バスタオル1枚
【ブレンドオイルの作り方】
1.ポンプタイプの遮光瓶(20ml)に植物油を20ml入れます。
2.1の容器に選んだ精油を合計4滴まで入れて、よく振り混ぜます。
3.シールに使用した精油と作製した日付を記入して遮光瓶に貼ります。
【ハンドトリートメントの方法】
1.バスタオルをテーブルに敷きます。
2.相手の洋服の袖がオイルで汚れないように、少しまくります。
3.ブレンドしたオイルを3-4プッシュ自分の手の平に落として、オイルを両手の手の平に温めながらなじませます。
4.相手の手の平と裏にオイルを塗布します。
5.相手の手の下に手を添えながら、手の甲全体を大きくゆっくり円を描くようにマッサージします。
6.指を1本ずつ軽く握って、親指でくるくる小さい円を描きながら指の根元から指先までマッサージします。全部の指を同じようにします。
7.手の甲を返して、手首の下から指の付け根まで、手の平をまんべんなく両親指で交互に上から下までマッサージします。
8.手の平の中心を両親指を重ねてゆっくり押してゆっくり離します。
9.再び手の平を返して、5と同じように、手の甲全体を大きくゆっくり円を描くようにマッサージして終了です。
10.最後に必ずホットタオルまたはタオルでオイルを拭き取ります。特に車椅子や杖を利用している人やトイレに行った時に手すりを掴んで滑ると危ないのでしっかり拭き取ります。
*ホットタオルの作り方:
フェイスタオルを水で湿らせます。
縦に半分に折り、端からくるくる巻きます。ラップで包み電子レンジで1分温めます。
かなり熱くなりますので、使用する時はある程度冷めてから拭き取りに使用します。
※ブレンドオイルが肌に刺激を感じた場合はすぐに洗い流します。
※冷暗所に保管し、使用期限は1ヵ月位です。早めに使い切るようにしましょう。
手に触れた感覚や香りは幸せな思い出として一生涯心に残ります。
ハンドトリートメントをする事で楽しく会話が弾み、笑顔になった高齢の親を見ることも家族の喜びとなります。ぜひ気軽に実践してみてください。