いとこも強力な助っ人

父は6人きょうだいです。
今の感覚だと「多っ!」てなるけど、昭和一桁生まれの父の時代はふつうのきょうだい規模。父は上から4番目ながら長男です。
いとこは合計9人。年齢50代から70代で、私がちょうど真ん中ぐらい。

誰に相談すればいい?介護未満の時のモヤモヤ不安の記事で介護のモヤモヤを同級生たちに救われた、と書いたけど、このいとこたちもまた介護において強力な助っ人なのです。

家が近いいとことは、小さいときは親に連れられてよく遊びに行っていた。
でもだんだん大きくなると学校優先、オトナになったらますますそれぞれの生活が忙しくて会う機会はぐんと減り、その様子は私の親を通して聞くぐらいでした(母とおばたちはとても仲が良かった)。

それが今、いとこたちはLINEグループになっていて、介護を始めいろんな情報が飛び交っています。
誰かが祖父母の墓参りをしたといえば、その写真が共有されたり。時にはどこかに集まって飲んだり食べたりします。

そのきっかけは、2年前長いこと海外生活をしているいとこのひとりが一時帰国したこと。それに合わせて、初めていとこが大集結して食事をしたのです。
みんなちょうど介護な「お年頃」。親からなんとなく聞いたうろ覚えのファミリーヒストリーも、みんなで答え合わせ。話が盛り上がらないはずはない。あっという間に予約していたレストランの閉店時間になりました。それからLINEで繋がっています。

そのいとこたちにすごく助けられたなあ、と思ったのは父が亡くなった時。
高齢のおじ、おばたちに代わって、いとこが通夜、葬儀に参列してくれたのです。

誰よりも喜んだのは母でした。久しぶりに会ういとこたちと話すと、寂しさも一時的に吹っ飛んだようで終始車椅子の上でニコニコ。甥、姪は、いくつになってもかわいいらしい。アネと私もはからずしも親孝行をした気分でした。

いとこと友達の大きな違いは、小さい頃から親ぐるみでお互いを知っていること
お泊まりしておねしょをした黒歴史は、口に出さなくてもお互いの記憶に刻まれている。
そしてザックリとしたこれまでの人生の経緯もお互い筒抜けです。見栄を張る年齢も過ぎました。だから親のことも自分のことも、包み隠さず話すことができる。

今では年齢差も誤差範囲。親を送り、これからの人生を生きる共同体です

初夏にまた、いとこ会の計画があります。今回は早くに亡くなったおじ(父の弟)のお墓参りツアーの後、飲み会。
お墓参りもアトラクションの一つになるのが、いとこ会なのです。

さて「私はいとことの関係が薄い、どうしよう・・・?」という方。

無理をして、いとこと関係性を築く必要は全くありません。かえってストレスになってしまう。
要はグチや悩み、不安を共有できるコミュニティがあればいいんです。

前に書いた通り学生時代の同級生でもいいし、趣味の仲間でも、仕事仲間でも。
助っ人となるコミュニティを探してくださいね。