今年の夏は例年にない暑さとなり、9月に入ってもまだまだ暑い日が続いています。
厳しい暑さの続く残暑に、なかなか体調が整わずに困っている方も多いのではないでしょうか。
残暑の不調は「残暑バテ」と呼ばれることもあり、食事や生活習慣が回復のカギとなります。
今回は残暑を乗り切るポイントと、長く暑い夏からの体力回復レシピを紹介します。
残暑の厳しい9月…「残暑バテ」を乗り切るポイント
疲れがなかなか取れなかったり、熟睡感がなかったり、食欲が低下したり…。
このような「残暑バテ」は、夏の疲れが続いていることや、自律神経の乱れなどが原因として考えられます。
暑さや室内外の気温差、睡眠の質の低下など、さまざまな要因があるでしょう。
体調を整えるには「食事」「睡眠」「運動」の生活習慣の改善が基本となります。
どのようにするとよいのか、ポイントを見てみましょう。
・疲労回復に必要な栄養素を含む食べ物をとる
疲れた体を回復させるには、疲労回復に必要な栄養素が欠かせません。特に下記の栄養素は疲労回復に大切です。
・ご飯、麺などの「糖質」…疲労回復のためのエネルギー源となる
・肉、魚、大豆製品、卵などの「タンパク質」…疲労回復に必要なホルモンや神経伝達物質の材料となる
・肉、魚、大豆製品などの「ビタミンB群」…栄養素の代謝に不可欠である
・野菜、果物などの「ビタミンC」…ストレスや汗などにより不足しやすい
これらの栄養素が不足しないように、主食・主菜・副菜の揃った食事を心がけましょう。
・睡眠を十分にとる
体調を整えるには、睡眠による十分な休養が大切です。
暑さで寝苦しく睡眠の質が低下している場合は、冷房を上手に活用して、快適な環境で睡眠をとるようにしましょう。
また、年齢を重ねるにつれ睡眠の質が低下してきている……と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、睡眠を妨げている習慣がないか、一度振り返ってみましょう。
特に、就寝前の食事、アルコールやカフェインを含む飲み物は、睡眠に影響している可能性があります。
食事はなるべく寝る2時間前までに済ませ、アルコールやカフェインはできる限り避けるか、量を控えるようにしましょう。
・適度な運動を行う
適度な運動は、自律神経のバランスを整えるのに役立つことが知られています。
とは言え、この暑さではなかなか運動が難しいでしょう。
屋外での運動は熱中症のリスクがあるため、もう少し涼しくなるまでは、なるべく避けたいものです。
室内でのストレッチ、体操、足踏み、階段昇降などの運動であれば、手軽に行えるのではないでしょうか。
水分補給を行いながら、取り組みやすい運動を行ってみましょう。
鮭と大葉の酢飯おにぎりのレシピ
長く暑い夏からの体力回復にぴったりの、鮭と大葉の酢飯おにぎりのレシピを紹介します。
鮭には疲労回復に欠かせないビタミンB群が豊富に含まれます。
また食欲を高めてくれる大葉や酢、ごまを使い、食欲がないときにもさっぱりと食べられるようにしました。
今回は市販の鮭フレークと寿司酢を使って、より簡単に作っています。
朝食にとれば、体を動かすエネルギー源を補給できるだけでなく、熱中症予防に欠かせない塩分も摂れます。もちろん、ランチや夕食にも。
混ぜるだけの簡単レシピなので、ぜひお試しください。
・鮭と大葉の酢飯おにぎりの作り方
<材料(2人分・3~4個分)>
ご飯(温かいもの)…1合分
寿司酢…大さじ2
鮭フレーク…大さじ3
大葉(千切り)…5~6枚
いりごま…大さじ1
<作り方>
1.材料をすべて混ぜ、おにぎりを握る。
<ポイント>
お好みで、刻んだみょうがや削り節などの香り食材をプラスするのもおすすめです。
涼しくなるまであと少し、体調ケアで暑さを乗り切ろう
「食事」「睡眠」「運動」の3本柱は、元気な毎日を過ごすために、夏に気をつけるのはもちろん、1年を通して意識したい習慣です。
今年の暑さももう少しです。油断せずに体調管理を行い、元気に秋を迎えましょう。