実家の片付け vol.3 母の「作品」を処分する

実家の私の部屋だった2階の6畳は、母が熱心に描いていた油絵のキャンバスと道具に埋め尽くされていました。

母はとっくに油絵を引退したので、油絵の道具は油がしみ出たところにほこりがたまり、素手では触りたくない状態。立てかけられたり横積みになっているキャンバスも、同じ状態だ。なかなかのカオス。

母は以前、家の中に額装して飾ってある以外のキャンバスはもういらないと言っていたので、母が施設に入ったことをきっかけに、全部処分することにしました。

横浜市のウェブサイトで調べてみると、100センチ×100センチの大きさまでは、通常回収のゴミステーションに出せるということ。それより大きいものは、予約をして最寄りのストックヤードに自分で持ち込むことになります。そしてキャンバス1枚の処分料は200円。

枚数を確認すると、100センチ以下のものは、30枚くらい。それより大きいものも、30枚近くあった。絵をよく見たら迷いが生じて処分できなくなると思い、パッと見て色が鮮やかな小さいキャンバス2枚と孫たちを描いた大きなキャンバス1枚を残し、機械的に紐でまとめあげる。

処分料は、あらかじめコンビニや郵便局で専用のシールを購入し、貼って持ち込むシステムです。キャンバスだけで200円×30枚で6000円。結構な値段。

ちなみに私が住む山口県宇部市では、ゴミ焼却場に併設されたリサイクルセンターというところにゴミを持ち込むことができます。予約は不要。操業時間中に自分の車で持ち込み、重量で値段が決まるシステム。ワンボックスカーにぎっちり詰め込んでも1000円ちょっとくらい。人口が全く違うととはいえ(宇部市の人口は、横浜市磯子区と同じくらい)、都市部はゴミを処分するのもお金も手間もかかる。

専用のシールを買いに、郵便局へ。窓口で40枚(キャンバス以外にも処分するので)購入の旨を伝えると、「大変お手数なのですが、一枚一枚に住所と記名をお願いします」と言われる。

え!!そ、それは初耳でした。

局員は申し訳なさそうに、記入台の前に椅子を用意してくれました。

書き続けること20分。途中でゲシュタルト崩壊を起こしながらも終了。やれやれ。

さあ、いよいよ搬入です。キャンバスにペタペタとシールを貼り付け、この日に合わせて夫が用意してくれた車にどんどん乗せていく。ついでに処分の申請をした本箱、椅子、パイプハンガー、父のゴルフクラブなどもそれも乗せる。

車を走らせること30分。住宅街を抜けて小さな山の中にストックヤードはありました。入り口で予約している旨を伝えると、5人くらいのスタッフがワッと寄ってきて、あっという間に車からキャンバスやらを持っていく。そして専用のゴミ収集車に。ものの5分で芸術作品はゴミとなりました。

キャンバスに絵を描くのは、時間もお金もかかっただろう。そこまでの修練の時間も必要だった。でも母は、十分絵を描くことを楽しんだ。先生や一緒だった仲間との時間も楽しんだ。家に残された絵を見て、そう思うことにしました。

私も自分の仕事場にある古い原画類を、今のうちに処分しておかなくては。コドモたちを悩ます前に。

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