・ケアする人にもアロマの香りで癒されて
親が高齢になるにつれ家族に心配事が増えてきます。普通の日常生活を送っていた中で、気をもむことが増え、精神的にストレスを抱えるようになる人も多くいます。私にも、両親が80代の頃に、たびたび予想しないできごとが起こるにようになりました。例えば、
・病院へ行く日を勘違いする
・料理中にお鍋を焦がす
・階段から落ちてけがをする
・お風呂から出られなくなる
などです。
これからどうやって対応していけばいいのか試行錯誤の中にいました。家族とも話し合いながら、昼間は実家にいてリモートで仕事をし、働き方も少しずつ変えながら環境も整えていきました。ケアマネジャーさんと頻繁に連絡を取ったり、介護サービスを利用するけれど、看護師さんやヘルパーさんの訪問時には対応が必要だったりします。やるべきことが増え、心も体も疲れが溜まり、ストレスを感じるようになりました。そんな時にアロマの力を借り、
寝る前には首元や胸元や足裏にブレンドオイルを塗り、好きな香りでリラックスし、ゆっくり眠れるようにしました。また、なるべくひとりになれる時間を作り、好きな香りをアロマポットで部屋に焚きました。
・不安感を取り除きストレスを解消する精油
精油にはそれぞれの効能や効果があります。心も体もリラックスできる精油をご紹介します。
・ラベンダー シソ科
気持ちが落ち着きリラックスできます。傷などの回復を早めます。
・ベルガモット ミカン科
リラックス作用が高く、緊張した気持ちを和らげます。
・ネロリ ミカン科
天然の精神安定剤とも言われ、ストレスを解消し心を落ち着かせてくれます。
・カモミールローマン キク科
イライラや緊張を取り除き、興奮した神経を穏やかにします。
・心が落ち着くアロマトリートメントオイルの作り方
心配な気持ちが続く時や介護中の疲れが溜まっている方におすすめです。
アロマトリートメントオイルの効果:
1.精油の香りでリラックス効果を得られ精神面が落ち着きます。
2.皮膚を通して有効成分が血液やリンパ液に働きかけ体内に吸収されます。
3.血液の循環が良くなり体が温かくなります。
4.ご自身の体に触れることで安心感を覚えます。
アロマトリートメントオイルの作り方:
*好きな香りの精油を3種類までブレンドできます。1種類や2種類のみで作ってもOKです。
【材料】25ml
・植物油(ホホバ油やスィートアーモンド油)
・遮光瓶25ml
・精油合計10滴
【作り方】
・遮光瓶に植物油25mlを入れる。
・1の遮光瓶に精油を合計10滴入れ軽くふり混ぜる。
・シールに使用した精油と作製した日付を記入して遮光瓶に貼る
・首、胸元、お腹、足裏に塗布し、やさしくトリートメントする
*肌に刺激を感じた場合はすぐに洗い流す。
*冷暗所に保管し、使用期限は1ヵ月位です。早めに使い切るようにしましょう。
介護をする家族が心身共に健康でいることが大切です。家族が思っているよりも慣れないことばかりで気を使い、体力的にもきつい場面がでてきます。日頃からアロマテラピーで体調を整え、好きな精油の香りを見つけておくことをおすすめします。もし、何かあった時にその香りを嗅ぐと心が落ち着き、慌てずに高齢の親に寄り添うことができると思います。