あなたは大丈夫?熱中症のおさらいと、
暑い日のさっぱりレシピ

今年は例年になく、暑い日が続いています。
熱中症を防ぐためにすでにいろいろな対策をしていることかと思いますが、今一度、おさらいしてみませんか?熱中症の○×クイズを用意しましたので、ぜひ家族みんなで挑戦してみてください。
また暑い日でもさっぱりと食べやすい、おすすめレシピも紹介します。

熱中症の理解度○×クイズ

熱中症は正しい知識のもと、対策をすることが大切です。
○×クイズで、ご自身の持っている知識が合っているかどうか、チェックしてみてくださいね。

・熱中症になったときには、おでこを冷やすとよい?

【解説】
熱中症になったときに、おでこを冷やしたり、おでこに市販のジェルシートを貼ったりするのは、効果がないといわれています。

熱中症が疑われる際は「首」「わきの下」「太ももの付け根」を中心に冷やしましょう。
大量の血液が流れている箇所を冷やすことで、体内全体を冷やすことができます。

【答え】×

・熱中症が起きる場所でもっとも多いのは「住宅」?

【解説】
熱中症の発生場所は、住宅が3割から4割を占めています。特に高齢の方の場合は、半数以上の方が住宅内で救急搬送されています。

閉め切った室内や、日中にエアコンを使用しないことで室温や湿度が上がると、室内でも熱中症が起こるリスクがあります。
また夜間も油断禁物です。寝ている間に室温が上がり、寝ているうちに熱中症をおこす場合もあります。

【答え】○

・熱中症による死亡者は「働き盛りの40~50代」が多い?

【解説】
熱中症によって亡くなる方の多くは、65歳以上の高齢の方です。令和4年の調査では、熱中症で亡くなった65歳以上の方の割合は、86.3%もの数字でした。

高齢の方は、体温調整機能の低下や、のどの渇きを感じにくくなることなどから、熱中症のリスクが高まります。

【答え】×

・寝る前は睡眠を妨げないように、水分はとらないほうがよい?

【解説】
熱中症は寝ている間にも起こります。寝ている間も汗をかくため、コップ1杯程度の水分をとって寝るようにしましょう。

また夜間でも昼間の熱がこもって室温が高くなることがあるため、エアコンを使用して室温を調整することが大切です。

【答え】×

・熱中症になったときは、ミネラルを補給できる麦茶がよい?

【解説】
熱中症が疑われるときや、大量に汗をかいたときは、水分と一緒に塩分(ナトリウム)を補給することが大切です。
熱中症対策に必要なナトリウムは、麦茶にも含まれていますが、コップ1杯あたりで2mgほどの量しか補給できません。

熱中症の際はスポーツドリンクや経口補水液など、水分とナトリウムを補給できるものがよいでしょう。

【答え】×

白だしで簡単!オリーブ香るレモンそうめんのレシピ

暑い日でもさっぱりと食べられる「オリーブ香る白だしレモンそうめん」のレシピを紹介します。

熱中症対策には、室温の調整や水分補給などの対策以外にも、毎日食事をしっかりとることも大切です。食事をしっかりとることで、汗で失われるナトリウムを補給できるほか、暑さに負けないエネルギーを生み出してくれます。

夏の定番であるそうめんは、つるりと食べられるのが魅力ですが、それだけでは栄養素が偏りがちに。
さまざまな食材をあわせて栄養価を高め、さらにさっぱりと食べられるように工夫しました。

いつもの麺つゆに飽きた際のマンネリ防止にも、ぜひお試しください。

・オリーブ香る白だしレモンそうめんの作り方

<材料(2人分)>
そうめん(乾)…200g
鶏ささみ…2本
トマト…1/2個
オクラ…2本
酒…大さじ1
塩…少々
(A)冷水…120ml
(A)白だし…大さじ2~
(A)オリーブ油…大さじ1
(A)レモン汁…小さじ1
レモン(輪切り)…適量

<作り方>
1.鶏ささみは耐熱皿に載せて酒、塩をふる。ラップをして電子レンジ(600W)で1分加熱し、上下を返して再び約1分、中に火が通るまで加熱する。
粗熱が取れるまでそのままにし、手で食べやすい大きさにほぐす。加熱した際に出た蒸し汁は取っておく。

2.ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせ、1で出た蒸し汁(大さじ1)を合わせて冷やしておく。

3.トマトはくし形に切りにする。オクラはヘタの先端とガクの周りを切り取り、側面に1cmほどの切り込みを入れる。
オクラをラップに包み、電子レンジ(600W)で20~30秒加熱し、冷水にとって食べやすい大きさに切る。

4.そうめんを記載の表示時間通りに茹で、冷水にとって冷まし、水気をよく切る。
器に盛り、ささみ、トマト、オクラ、レモンを盛り、2のつゆをかける。

<ポイント>
野菜はきゅうり、水菜など、お好きなものでOKです。白だしは商品によって塩分濃度が異なるため、味見をして調整してください。

正しい知識で熱中症を予防しよう

熱中症は屋内や夜間など「大丈夫」と思われる場所や時間帯でも起こってしまいます。特に高齢の方はリスクが高いため、自分自身で対策するのはもちろん、家族の声掛けや見守りがあると、なお安心でしょう。

食事と水分をしっかり補給して、暑い夏を乗り切りましょう。