あれ?最近のお母さん、何だか様子がおかしいわ・・・
電話の声も元気なさそうだし、ちょっと実家に行ってみよう。
訪ねてみると実家の様子も何だかおかしい・・・もしかしたら認知症じゃないかしら?
離れて暮らしていると特に心配で「認知症」のワードが頭によぎると思います。
・認知症?と思ったらどうすればよいか?
まずは家族で話し合いをしてみましょう。何かあればまずは人を呼ぶ、人を集めてと現場ではよく話します。事が起これば人手が必要だからです。離れて暮らしていても家族ですから話しましょう。それから友人、一人で考え込まないことです。
それから皆で相談口を探しましょう。
ご自分が相談しやすい窓口が必ず見つかるはずです。
私が一番よいと思うのは、ホームドクターに相談することだと思います。
それはなぜか?やはり長く診てもらっていると状態の変化もわかってもらえますし、信頼関係も築いていると思うからです。前回お話した「認知症に似た症状を起こす病気」についてもご相談しやすいのではないでしょうか?
だいたいホームドクターは家のご近所だったりしませんか?
家族みんながお世話になっているケースも少なからずあると思います。
知らないところより知っている医師、かかりつけ医にご相談されることがご本人にとっても不安を与えないと思います。
・医師の選び方、病院の選び方
認知症?それなら大きな病院の認知症の専門医がいる病院に行った方がいいと思われるのは当然かもしれません。脳のCT、MRIなどの検査、認知機能検査ができるのも大きな病院ですよね。
脳の萎縮している場所、認知機能の検査の点数などで診断されますが、大きな病院だとまずは予約をして初診、問診。それから検査予約をして別日に検査をして、結果を聞くために更に別日にまた予約になると思います。結構時間がかかりますが大きな病院の流れでは通常です。そして仕方ないことではありますが待ち時間が長かったりもします。ご本人も落ち着かず、ご家族も付き添う負担を感じられると思います。経験上ですが大きな病院への通院はほとんど続きません。
やはり通いやすいかかりつけ医、町医者に戻られるケースが多いです。
私はよく話を聞いてくださる医師をお勧めします。ご家族の質問にもしっかりご返答して頂き相談にものってくださる医師。
認知症の患者さん、そしてそれを支えるご家族にはこのような医師が必要だと思います。専門医だからいいとは限りません。
きっと周辺症状が酷くなったとき、このような先生はお薬の検討をしてくれたり、いろいろ調べてくれたりしてくださいますよ。
・受診の準備(家族の心得)
さて大きな病院でもかかりつけ医でも近所のクリニックでも受診する前の準備して頂きたいものがあります。
それはご本人の情報です。
皆さんも例えば腹痛で受診されたとして、いつから痛みがでたか、どんな痛みか、前の日に何を食べたか、腹痛について思い当たるところを医師に話されると思います。そんななかから更に知りたい情報を医師は質問をし、触診といってお腹をさわったりしながら診断をつけていきます。
そうなんです!情報がとても必要なのです。
なので、詳しく情報をまとめておくこと、伝えたいことをメモに書いておくと診療に大変役立ちます。医師は診察室でしかご本人を診れませんので、一番側で介護されていたり、一緒に生活されてるご家族の情報は非常に大切です。
・まとめ
認知症かも?と思ったら、まずは人を集め相談すること。一人で考え込まないこと。相談しやすい窓口をみつけること。そして病院はまずはかかりつけ医に相談してみることからはじめましょう。かかりつけ医から病院の紹介もあるかもしれません。
長く通える病院はやはり近所で話をよく聞いてくれる医師、町医者です。
かかりつけ医のいない方もいらっしゃるかもしれません・・・ 今からでも探されるとよいと思います。