親から遠く離れて暮らすことは、親不幸なの?

コドモ2人を育てている時から、親とは遠く離れて暮らしています。
親は横浜、私は大阪→山口。

コドモが病気で保育園に行けない時は、しょうがなく仕事を諦めて家でコドモを見る。締め切り前は「なぜ今!?」と、コドモの発熱を呪ったものです。
そんな場面で保育園仲間が「今日はコドモが熱を出したので、近所の母にお願いするの」と言ってさっそうと仕事に向かう後ろ姿を、いいなあと見送ったこともある。

でも私は、親と離れていてよかったと思っている。

私は仕事も子育てもやりたいことも、ほぼ自分のペースで試行錯誤をしながら回してきました。
母はずっと専業主婦。仕事をしながら子育てという感覚が、ピンとこない。
私の振る舞いを見て、口を出さずにはいられなかったと思う。

現にコドモを連れて帰省するたびに、
「トメちゃん、仕事もほどほどにね。子育てが一番よ」
と口を酸っぱくして言い続けてました。
「はいはい」と生返事を繰り返す私。この頻度が上がったら、キレてた。きっと。

コドモたちもひとり立ちし、親と私、お互い元気なうちはそれぞれのペースで生活していました。でも年齢が上がるにつれ、親も私も不安になってきた。

母は、
「どうしてうちの娘たちは遠くにいっちゃったんだろうね」
と、繰り返すように。

遠距離の一番のデメリットは、緊急時にすぐ駆けつけられないこと。
親の自宅介護が本格的になったとき、横浜に仕事部屋を借りようかなあ、と考えたことも一瞬ありました。
そこで客観的に考えるために遠距離で介護、近所で介護のデメリット、メリットを書き出してみた(マンガ)。

一目瞭然、私は遠距離を選びました。だって例え近くに住んでても、出張中だったらかけつけられないし←屁理屈?

これで腹は決まった。
不安は持ったままだけど、自分たちのできることをやるしかない。
緊急時に備えて、訪問介護、医療、看護の綱を張り巡らせ、東京に住むコドモたち、また近所の方々にも応援を求めました。

「どうしてうちの娘たちは遠くにいっちゃったんだろうね」
と言われても
「寂しい思いをさせてごめんね。でもこれは私たちの人生だから」
と答える。

近距離、遠距離介護、答えは一つじゃない。
予算、時間、家族の状況がそれぞれ違うから。
でも実際遠距離介護をやってみて、意外とできることも多かった。当然限界はありますが、それは近くにいても同じこと。

遠距離介護の詳しい話はまた回を変えて、お話しします。