熱中症予防の水分補給のポイントと、甘酸っぱさを楽しむレシピ

「熱中症予防には水分補給が大切」というのは多くの方がご存じかと思いますが、正しく水分補給をすることで、熱中症予防の効果をより高めてくれます。
今年は酷暑といわれるほど厳しい暑さが続いていますので、水分補給のポイントをしっかり身につけておきましょう。
また甘酸っぱさを楽しむ、ドリンクのレシピを紹介します。

夏の水分補給のポイント

熱中症予防に大切な、夏の水分補給のポイントを解説します。

・喉が渇く前にとる

水分は「喉が渇いた」と感じる前に、こまめにとるようにしましょう。
人は軽い脱水状態のときには、喉の渇きを感じないといわれています。

また年齢を重ねるにつれ、喉の渇きを感じにくくなるため、高齢の方は特に注意が必要です。
喉の渇きを感じていなくても、起床時、外出前後、入浴前後、就寝前のタイミングはもちろん、そのほかの時間もこまめに水分補給をしましょう。

・外出時は水分を持ち歩く

外出の際には、水分を持ち歩くようにしましょう。
「ちょっとそこまでだから」と思っていても、予定以上に時間がかかってしまったり、汗をかきすぎてしまったりすると、気分が悪くなってしまうことも。

最近では200ml前後の小さな水筒が充実しており、気軽に水分を持ち運べるようになっています。
外出時もこまめに水分補給ができるようにしましょう

・普段の水分補給は水や麦茶にする

普段の水分補給は、水や麦茶を選びましょう。
水や麦茶は利尿作用のあるカフェインを含まないため、夏の水分補給にぴったりです。
コーヒーや緑茶、栄養ドリンクなどは、カフェインを含むため、夏は飲みすぎに注意しましょう。

またスポーツドリンクは、汗をかかない室内でゆっくり過ごす際には必要ありません。スポーツドリンクは糖質が多いため、体内に吸収されるまで時間がかかってしまいます。
さらに飲みすぎると満腹感につながってしまい、食事量が減ってしまうと、夏バテの原因になることも。

水や麦茶を冷やしておき、こまめに水分補給してくださいね。

・いざというときに使いたい「経口補水液」

熱中症が疑われる状態のときは、経口補水液、またはスポーツドリンクを飲みましょう。
特に経口補水液は水分、塩分、糖分が吸収されやすいようになっており、脱水状態の際の水分補給に適しています。

熱中症の症状には「めまい」「こむら返り」「汗がとまらない」「頭痛」「吐き気」「倦怠感」などがあります。
体内の水分と塩分が減った状態になっているため、経口補水液またはスポーツドリンクで補給しましょう。

ただし、経口補水液を毎日のように飲んではいけません。
経口補水液500mlあたりの塩分は約1.5gであり、味噌汁1杯分以上の量です。毎日飲んでいると、塩分の摂りすぎになり、高血圧の原因になることがあります。
経口補水液はいざというときに使うようにしましょう。

はちみつレモン漬けとはちみつ塩レモンドリンクのレシピ

暑い夏に甘酸っぱさがうれしい、はちみつレモン漬けと、はちみつ塩レモンドリンクのレシピを紹介します。
手作りのはちみつレモン漬けは、フレッシュな味わいで、夏にぴったり。塩を少しだけ足してドリンクにすれば、暑さで疲れた体を癒してくれます。

ほかにも、炭酸水で割る、しょうがを入れる、冷房が効いて寒い時はホットにするなど、いろいろなアレンジを楽しめます。
飲みすぎは注意が必要ですが、暑い日にさっぱりとした気分を楽しみたいときにいかがでしょうか。

お子さんから高齢の方まで家族みんなで楽しめるドリンク、ぜひお試しください。
※1歳未満の乳児は、乳児ボツリヌス症を防ぐため、はちみつは与えないでください。

・はちみつレモン漬けの作り方

<材料(作りやすい分量)>
レモン…1玉
はちみつ…120~150g

<作り方>
1.レモンは薄切りにし、種があれば除く。

2.清潔な容器にレモンとはちみつを交互に入れる。レモンが浮かないよう、最後にはちみつを入れる。冷蔵庫で1晩置く。

底にはちみつが沈んでいることがあるため、一度かき混ぜてから使いましょう。

・はちみつ塩レモンドリンクの作り方

1.はちみつレモンシロップ大さじ2と塩少々をよく混ぜ、冷水100~150mlを注ぐ。

<ポイント>
1晩置いたらシロップはドリンクなどに使えますが、漬けたレモンはまだ酸味が残っています。
2~3日置くとレモンの酸味が抜けるので、そのまま食べたり、刻んでヨーグルトにかけたりするなどして活用しましょう。
またはちみつレモン漬けは、1週間程度を目安に早めに食べ切るようにしてください。

夏は正しく水分補給しよう

夏の水分補給は適切に行わないと、かえって不調を招くことも。正しく水分補給をして、暑い夏をなんとか乗り切りましょう。