ショートステイで過ごす日常
– 江田野さん(86)さんの場合 –

40代に入ってからセカンドキャリアとして、介護の仕事を始めた漫画家の吉田美紀子さんが、ショートステイで働いていた時のエピソードを連載していくことになりました。
ショートステイとは、要介護認定を受けていて、住宅で生活されている高齢者の方が、1泊から利用できる施設のこと。介護や生活支援が受けられる場所です。
そんなショートステイとは、どんなところなのか、どんな人が入所していたり、どんな人が働いているのかリアルな日常を、現場を経験した吉田さんの漫画でお届けしていければと思います。

今回の漫画ででてきた、ポータブルトイレとは簡易型で持ち運び可能なトイレです。中がバケツ状になっていて、排泄後は外して洗うことができます。
日中は施設内のトイレを使っていただき、ポータブルトイレは夜間のみ使用、頻尿の方やトイレまでの自力移動が困難といった場合に使っていただいています。
江田野さんの場合はベッド横に置いてあれば、自力で移動ができるので好んで使用されていました。

やはりトイレのたびに職員を呼び、車椅子へ移乗しトイレへ移動する、といった手間がかかることに、利用者さんは抵抗があるようです。

来客があった場合、目に入れたくはないものですから、職員が朝イチで洗って目立たない場所へ片付けておきます。

こんな感じで引き続き、ショートステイの日常を連載していきます。