ショートステイとは?利用条件・日数・費用・種類までわかりやすく解説【介護のきほん vol.30】

このサービスは、自宅で生活している要介護者が一時的に施設に宿泊し、介護や生活支援を受けられるサービスです。
「どんなときに利用できる?」「費用はいくら?」「何日まで使える?」など、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ショートステイとは何かをはじめ、利用条件・利用期間・種類・費用・注意点まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

Q:
介護施設などに宿泊する「ショートステイ」とは、具体的にどのようなサービスで、どんなときに利用できるのでしょうか?

A:
ショートステイとは、自宅で暮らす要介護者が一時的に施設に宿泊し、必要な介護や機能訓練などを受けられる介護サービスです。介護する家族の急用時や負担軽減を目的とした利用も可能です。

今回は、ショートステイの利用条件や種類、費用などについて詳しく解説します。

1. ショートステイの利用条件と利用日数

まずは、ショートステイの利用条件と利用期間について確認しましょう。

1-1.利用条件

65歳以上で、要支援1・2、要介護1〜5の認定を受けている方が対象となります。
40歳〜64歳までの方で、特定疾病により要介護認定を受けた方も利用可能です。

1-2.利用期間

介護保険を利用する場合の利用期間は、1泊2日から連続して最長30日、要支援・要介護の認定期間の半分以内とされています。
利用日数は要介護度によって異なり、介護度が高くなるほど利用可能日数が増えます。これは、介護度別に介護保険の支給限度額が決められているためです。

ショートステイとは 利用イメージ

2. ショートステイの利用シーン

ショートステイは、介護される方の状況や家族の事情に合わせて、以下のようなさまざまなシーンで利用できます。


2-1.介護者の負担軽減

日々の介護が続くと、疲労やストレスが溜まりやすくなります。ショートステイを定期的に利用することで、介護者は十分な休息を取り、精神的・肉体的な負担を軽減することができます。

2-2.自宅での介護が難しいとき

介護者の急用(病気や冠婚葬祭、旅行などの外出、仕事など)で、一時的に自宅での介護が難しくなった場合にも利用可能です。

2-3.体験入居やリハビリ

将来的な施設入居を視野に入れた体験としての利用や、特養の入居待ち、退院後のリハビリ目的で利用することもできます​​。

2-4.ショートステイはこんな方におすすめ

ショートステイは、以下のような方に特におすすめのサービスです。
・在宅介護の負担を軽減したい方
・急な用事で一時的に介護ができない方
・退院後の一時的なケアやリハビリをしたい方
・将来的に施設入居を検討している方

目的に合わせて活用することで、介護の負担軽減と安心につながります。

3. ショートステイの種類

ショートステイには、主に以下の3種類があり、それぞれ提供する施設が異なります。

3-1.短期入所生活介護(一般型ショートステイ)

特別養護老人ホームや一部の有料老人ホームで提供されているショートステイです。生活支援を中心としたサービスが受けられます。具体的には、日常生活の介助やレクリエーション、機能訓練などが提供されます。

3-2.短期入所療養介護(医療型ショートステイ)

介護老人保健施設や介護医療院などで提供されるショートステイです。医師や看護師、理学療法士などのリハビリ専門職が常駐し、医療機器も揃っているので、医療的ケアが必要な方が安心して利用できます。
施設の医師の管理下におけるサービスのため、利用する際には診療情報提供などの書類が必要となります。

3-3.有料ショートステイ

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などで提供されているショートステイです。
介護保険の適用外サービス(自費サービス)となるため、要介護認定を受けていない方も利用できるのが特徴です。費用は全額自己負担となります。

ショートステイとは 種類の違い

4. ショートステイの費用

ショートステイの費用は、施設の種類、利用者の介護度、部屋のタイプによって異なります。
介護保険適用のショートステイの費用は、1泊2日で3,000〜8,000円程度が目安です。(1割負担の場合)
以下は、具体的な費用の内訳です。

介護サービス費(基本料金)
食事、入浴、排せつなどの介護サービスにかかる費用です。
介護保険が適用されるため、自己負担は利用者の所得に応じた1〜3割です。


食費
食べた分の食費を支払います。介護保険の対象外で実費負担となります。

部屋代(滞在費)
施設に宿泊するための費用です。1日あたりの計算となり、1泊2日の場合は、2日分の費用が必要です。介護保険の対象外で実費負担となります

その他費用
レクリエーション代や日用品費用などが含まれます。
なお、介護保険施設(※)を利用した場合の部屋代(滞在費)と食費については、所得・資産が一定以下の方を対象に減免措置が用意されており、市区町村に申請すると費用負担が軽減されます。(※特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院)
詳細は、担当のケアマネジャーやお住まいの市区町村の介護保険担当窓口でご確認ください。

5. ショートステイの注意点

ショートステイを利用する際には、以下の点に注意が必要です。

5-1.予約が取りにくい場合がある

人気のある施設や長期の利用を希望する場合は、予約が取りにくい場合があります。特に連休や年末年始は、早くから予約で埋まるため、利用予定のある方は、早めの申し込みをおすすめします。

5-2.急な利用中止の可能性がある

利用者の体調や施設の状況により、利用予定が急に中止される場合があります。
また、ショートステイの利用中に体調不良となった場合も利用中止となり、自宅へ帰らなければならないことがあるためご注意ください。

5-3.連続利用期間の制限がある

ショートステイは、一時的な利用が前提の介護サービスであり、連続で利用できる期間は30日までと決められています。特に必要な場合は、延長可能ですが、30日を超えると介護保険が適用外されず、全額自己負担となることを理解しておきましょう。

6. まとめ

ショートステイは、介護者の負担軽減や急な用事の際に活用できる便利な介護サービスです。

利用条件や費用、注意点を理解しておくことで、いざというときにスムーズに利用できます。

「どのサービスを使えばいいかわからない」という場合は、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみましょう。

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