デイサービスとはどのようなサービスなのか、具体的に何をするのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
デイサービス(通所介護)は、自宅から施設に通い、入浴や食事、レクリエーションなどのサービスを日帰りで受けられる介護保険サービスの1つです。
この記事では、デイサービスのサービス内容や利用料金、利用できる人の条件、種類について、初めての方にもわかりやすく解説します。
Q:
要介護1の認定を受けた父(83歳)のことでご相談します。担当のケアマネジャーさんからデイサービスの利用をすすめられたのですが、デイサービスとはどのようなサービスなのでしょうか?費用面も気になります。
A:
デイサービス(通所介護)は、自宅から無料の送迎でデイサービスセンターや特別養護老人ホームなどの施設に通い、日中の時間を過ごしながら、入浴や食事、レクリエーションなどのサービスが受けられる介護サービスです。
デイサービスを利用するメリットは、外出や人と交流する機会を持てるため、閉じこもりや孤立を防ぐことができる点です。
また、介護者にとっても一時的に介護から離れられるので、休息やリフレッシュの時間となります。
今回は、デイサービスで受けられるサービス内容や利用料金のほか、デイサービスの種類についてもご紹介します。
1.デイサービスとは?サービス内容
デイサービスは、通所介護施設(デイサービスセンター)や特別養護老人ホームなどの施設で行われます。
デイサービスで受けられる主なサービス内容は、以下の通りです。
◾️車での送迎
自宅から施設までの送迎をします。
◾️健康チェック
血圧、体温、脈拍などを測定します。
◾️食事
昼食とおやつを提供します。
必要に応じて食事介助が受けられます。
◾️入浴介助
職員の介助を受けながら入浴します。
◾️排泄介助
トイレ誘導やおむつ交換など、必要に応じた排泄介助が受けられます。
◾️レクリエーション
体操やゲーム、歌、認知症予防の脳トレなどのレクリエーションが行われています。施設によっては、書道や陶芸など趣味の教室、買い物や遠足などの外出プログラムを用意しているところもあります。
◾️個別機能訓練
一人ひとりに合った個別機能訓練計画を作成し、それに基づく機能訓練が行われます。
◾️栄養改善指導
管理栄養士が栄養ケア計画を作成し、食生活の指導や栄養改善サービスを行います。
上記が主なサービス内容ですが、デイサービスは施設ごとにサービスを提供する時間(「サービス提供時間」と言います)が異なるため、受けられるサービス内容に違いがあります。

2.デイサービスを利用できる人(利用条件)
デイサービスを利用できるのは、要介護1〜5の人です。
要支援1・2の人は、介護保険サービスではなく、市町村が行う介護予防・生活支援サービス事業として利用できます。
3.デイサービスの利用料金の目安
デイサービスの利用料金は、要介護度と利用時間、施設の規模(通常規模・大規模)により、異なります。
1日当たりの利用料の目安は、以下のとおりです。(通常規模型の場合)
| 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | |
| 3〜4時間未満 | 370円 | 423円 | 479円 | 533円 | 588円 |
| 4〜5時間未満 | 388円 | 444円 | 502円 | 560円 | 617円 |
| 5〜6時間未満 | 570円 | 673円 | 777円 | 880円 | 984円 |
| 6〜7時間未満 | 584円 | 689円 | 796円 | 901円 | 1008円 |
| 7〜8時間未満 | 658円 | 777円 | 900円 | 1023円 | 1148円 |
| 8〜9時間未満 | 669円 | 791円 | 915円 | 1041円 | 1168円 |
参考:厚生労働省「介護報酬の算定構造」
上記に加えて、入浴介助や個別の機能訓練を受ける場合は、加算料金がかかります。
また、食費やレクリエーションの参加費用、おむつ代などは、介護保険が適用されないため実費負担となることは覚えておきましょう。
デイサービスの事業者と契約するときには、これらの費用を含めた全体の利用料金をきちんと把握しておくことが大切です。
4.デイサービスの種類
デイサービスには、いくつかの種類があります。デイサービスの利用を検討する際には、利用する方の状態やニーズに合った施設を選ぶことをおすすめします。
ここでは、認知症対応型、特化型、療養型、お泊まりデイサービスの4種類をご紹介します。
認知症対応型デイサービス
「認知症対応型通所介護」とも呼ばれる認知症の方に限定したデイサービスです。定員は15名と小規模で、家庭的な雰囲気で過ごせるのが特徴です。
認知症があり、一般のデイサービスになじめない方や少人数のデイサービスを希望する方におすすめです。
利用できるのは、認知症の診断を受けている要介護1以上の方です。また、地域密着型サービスに属するサービスのため、事業所と同じ市町村に住んでいる必要があります。
なお、要支援1や要支援2の方で、認知症の症状がみられる場合は「介護予防認知症対応型通所介護」を利用できます。
リハビリ特化型デイサービス
個別機能訓練や身体機能の改善などに特化したデイサービスです。介護保険では通所介護(デイサービス)に属します。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師などの機能訓練指導員が在籍し、専門的なリハビリテーションを受けられるのが特徴です。
利用時間は、3〜5時間で半日利用としている施設が多い傾向にあります。
利用対象は、要介護1以上の認定を受けた方です。要支援1・2の方は、介護予防を目的として利用できます。
療養通所介護
療養通所介護は、末期がんや難病などで一般のデイサービスを利用することが困難な方が利用できる地域密着型サービスの1つです。医療ケアに対応したもので、看護師などが介護にあたります。定員は18名以下となっています。
利用対象は、要介護1〜5の認定を受けていて、常時看護師による見守りや医療ケアが必要な方です。また、事業所のある市町村に住んでいることも利用条件となります。
要支援の方は対象外です。
お泊まりデイサービス
デイサービスを行う施設のなかには、利用者に宿泊サービスを提供するところがあり「お泊まりデイサービス」などと呼ばれています。宿泊費用は介護保険の適用外のため、全額自己負担となることは覚えておきましょう。

5.まとめ
デイサービスは、自宅から無料の送迎でデイサービスセンターや特別養護老人ホームなどの施設に日帰りで通う介護サービスです。
介護スタッフによる入浴や食事、レクリエーションなどのサービスのほか、看護師による健康チェックも受けられます。
介護する家族にとっても、デイサービスを利用している時間は、介護から離れてリフレッシュできる貴重な時間となるでしょう。介護する方の心身の健康を保つためにも、デイサービスを積極的に活用することをおすすめします。
利用する際には、サービス内容や利用条件、費用を理解したうえで、自分や家族に合ったデイサービスを選ぶことが大切です。
利用を希望する方は、担当のケアマネジャーや最寄りの地域包括支援センターにご相談ください。
【介護のきほん|連載一覧】
「介護のきほん」連載の最新回・バックナンバーはこちら:https://oyatoridori.com/archives/tag/kaigokihon
【あわせて読みたい(関連記事)】
▼介護サービスの基礎知識
・介護保険で受けられるサービス一覧はこちら
・要支援1とはどのような状態?→こちら
・要介護1とはどのような状態?→こちら
▼介護を進めるうえで知っておきたい知識
・ケアプランとは?→ケアプランをわかりやすく解説
・ケアマネジャーとは?→ケアマネジャーの役割を解説
▼施設もあわせて検討する方へ
・高齢者施設の種類とは?→こちら





